ジスロマックの作用機序と慰謝料請求の手順

ジスロマックは、ニューマクロライド系抗生物質アジスロマイシンを主成分とする蛋白合成阻害剤であり、菌のリボソームのサブユニットと優先的に結合する事で転写された塩基配列基づきアミノ酸を移動させるtRNAの働きを抑制し、タンパク質合成過程の初期段階で阻害する効果が期待出来ます。又、胃腸症状などの副作用の発生頻度が少ない上に、性器クラミジアの治療ならば1回の服用で済むなど優れた医薬効果を有する安全性の高い治療薬です。しかし、1回の服用で特別な治療の必要性はありませんが、服用から5日~10日程度で菌の死滅を確認する必要があります。又、治療中の性行為は口淫などで、再感染する可能性もあるので極力避けるべきです。性器クラミジアは、細胞分裂の周期が長い事や感染後宿主細胞で菌が構成される事によりヒトの免疫機能が反応しない事が多く、感染に気付かず妻や彼女などを感染させてしまう場合があります。しかし、自分が性器クラミジアに感染している事を知りながら性行為を重ねパートナーに感染させた場合は、刑法上の傷害罪や民事上の不法行為(民法709条)として治療費と慰謝料を請求できる場合もあります。慰謝料請求の手順としては、加害者となる感染者から感染させられた事を証明する必要がある為、性行為感染症の専門の医師の診断を受診し診断書を作成して貰います。その後、診断書と共に慰謝料や治療費などの請求を加害者に内容証明で送付し、和解や調停からの裁判などを行います。金銭的に余裕のある人や怒りがおさまらない人、面倒な人は、加害者に有無を言わせずいきなり裁判となる場合もあります。しかし、争う内容があまり人に知られたく無い性に関する事なので、事を荒立てず和解し示談書を作成する方が無難とされています。

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