東京都に多いクラミジアのジスロマックと治療期間

ジスロマックは、15員環マクロライド系抗生物質アジスロマイシンに優れた徐放性を有するマイクロフェアを施した蛋白合成阻害剤であり、人間のリボソームとは異なる真菌の70Sリボソームのサブユニットと選択的に結合する事で、メッセンジャーRNAの塩基配列情報に従いアミノ酸を転移するトランスポーターRNAの働きを抑制し、タンパク質の合成を阻害する効果を発揮します。特徴としては、従来のマクロライド系の抗生物質とは異なり消化液の影響を受けにくい為に、胃痛や食欲減退、嘔吐などの胃腸症状の発生頻度が低く抑えられています。グラミジア・トラコマチスは、人間の細胞の中で細胞分裂し細胞を破壊して新しい細胞に寄生しますが、細胞の分裂周期が72時間前後と長く3日~4日に1度の周期で細胞分裂が繰り返されます。その為、性器クラミジアの治療には、医薬成分が効果的に働く細胞分裂の最終段階に十分な医薬濃度を保っておく必要があり、時間依存性の抗生物質が必要となります。ジスロマックは、マイクロスフェアの徐放性により68.1時間にも及ぶ血中半減期を実現し非常に高い抗菌作用を発揮します。ジスロマックは、性器クラミジアの治療ならば、アジスロマイシン換算で1,000mgを1回服用するだけで投薬を終える事ができます。しかし、病原菌の死滅を投与後5日~10日程度で確認する為に医療機関で診察を受診する必要があるので、治療期間は最低でも5日~10日程度は必要となります。性器クラミジアは、日本国内で男女共に最も感染者数の多い性行為感染症ですが、風俗店の多い都市部である東京都や大阪府、北海道、愛知県などに特に感染者数が多い事が報告されています。

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